会長挨拶
令和5年 会長挨拶
福井県看護協会長 江守 直美
新年 あけましておめでとうございます。
皆様には、お健やかに新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。
2023年も、新型コロナ第8波とインフルエンザの同時流行の兆しが見える中で始まりました。このような中、地域のあらゆるところで、奮闘している看護職、医療従事者の皆様に、敬意を表しますと共に深く感謝申し上げます。
長かった新型コロナも、「春には5類か」と報道されるようになり、ようやく本格的な「withコロナ」の時期に入ったといえます。そして、国は、感染症のパンデミック及び災害時の新たな健康危機管理体制の構築に取り組んでいます。私たちも、身近な自施設の健康危機管理体制の見直しを行い、平時からすぐに対応できる体制を整えていきたいと考えています。
また、昨年は多くの皆様に「福井県看護協会設立50周年記念大会」にご参加いただきありがとうございました。この事業の一環として、今年も「50周年記念誌」の発刊と、3年ぶりの「看護の日記念大会」を企画しております。多くの皆様にご参加いただければ幸いです。
さて、2025年を見据えた社会保障制度改革が加速する中、医療機関はもちろん、在宅や教育現場、企業などあらゆる場において、看護の提供が求められてきます。これまでの、疾病からの回復はもちろんですが、疾病予防や健康づくりの視点を持った看護の提供ができる看護職の育成が必要です。このような中、2023年度は、中小規模の医療機関における、卒後2~3年目の教育や、感染管理や認知症のリーダー育成事業、訪問看護ステーションの教育の充実等に取り組んでまいります。
また、昨年の人事院勧告で医療職(三)表の改正が公布され、そのポイントは次の2点です。
①看護師長クラスが副部長クラスの職務級(4級)に
②特に高度の知識経験に基づき困難な業務をするスタッフ看護師が師長クラスの職務級(3級)に
当協会は、すべての医療機関で、この改正がなされるように取り組んでいく所存です。
最後になりますが、今年の干支は「卯」、2023年は本来の干支でいうと癸卯(みずのと・う)で、「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった縁起のよさを表しているそうです。まさに、「withコロナ」の今年にふさわしい干支と言えるのではないでしょうか。
当協会は職員一同、会員の皆様の声に耳を傾け、課題解決を目指し取り組んでまいります。会員の皆様、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和5年1月吉日