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会長挨拶

会長挨拶

福井県看護協会通常総会に向けて

福井県看護協会長 江守 直美
2025年度通常総会の開催にあたり、頻発する自然災害発生時に、被災地域へ災害支援ナースとして赴き、支援活動にご尽力いただいております看護職の皆様方に敬意を表します。
 
さて、日本看護協会は10年前に策定した2025年に向けた「看護の将来ビジョン」を見直し、2040年を見据えた、新たな「看護の将来ビジョン」を今年の日本看護協会の通常総会で公表する予定です。変化の激しい時代において、これまで同様、人々の「いのち・暮らし・尊厳を まもり支える」という看護の本質を守りながら、若者に魅力ある専門職として看護職を選んでいただけるように、当協会も努力していきたいと考えています。
 
一方、2040年に向かい人口減少が更に加速している現在、増加する高齢者へ対応するためには、業務の効率化と共に、質の高い医療・看護の提供が必要であり、そのためには、1人1人看護師のスキルアップが求められています。そこで、当協会では、各分野で働く看護職のリーダーシップ能力向上のために、東海北陸7地区の看護協会と共に、同じ研修を会員であれば無料で受講できる「リーダーシップ研修」を企画しています。多くの会員の皆様の参加をお待ちしています。
 
更に、現在厚生労働省では、看護職の国家資格をIOT上で管理する「資格管理システム」と、自身のキャリア情報が閲覧可能となり、ナースセンターからキャリアアップや復職支援に向けた情報提供を受けることもできる「NuPS(ナップス)」を構築中です。看護協会では、看護職自身が自らの資質向上のための研修を受講した場合、受講履歴を「NuPS」へアップロードすることで、生涯にわたり皆様のポートフォリオ作りのサポートを行っていく予定です。
 
一方、長引く物価高騰は、昨年の診療報酬改定で新設された「ベースアップ評価料」では不十分であり、民間の会社員と看護職の給与格差は更に大きくなっています。その結果、医療機関や訪問看護ステーション等の経営や人材確保が困難な現状にあります。2040年に向けて、私達自身が魅力ある看護職と言えるように、我々の処遇改善(職場環境と給与)につながる看護政策を実現するために、日本看護協会と共に大きな声を上げ行動していきたいと考えています。ぜひ、皆様のご支援をお願いいたします。
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